横浜といえば中華街というくらいに有名ですね。ここは本当にすごい街だと思います。日本じゃありません。まず、地図を見てみればわかりますが、中華街は他と比べて道路が４５度ずれています。これは、この街だけ、風水によって区画整理されているためだそうです。

いったい何件の中華料理屋さんがあるんでしょうか？大通りから、人が一人やっと入れるような路地まで、ほぼ１００％中華料理関係のお店です。
中華街にかよってウン十年になりますが、来るたびに新鮮な発見があり驚かされます。

そんな街に、観光でいらっしゃるとしたら、どんなところに気をつければ後悔しない中華街めぐりを楽しめるでしょうか？ガイドブックはたくさんありますが、どれも情報であふれかえっていて、かえって迷いを増やすのでは？

私の勝手な中華街めぐりと解説です。お役に立てればうれしいんですけど。
ポイントは、行列してないこと、払った値段以上の満足を約束してくれることです。

まず、絶対失敗しない食事情報です。

予算４０００円前後

左の写真は大珍桜です。（場所は、下の地図を参照してください。）２階の飲茶がおすすめです。中華街にも飲茶の店はたくさんありますが、ここはワゴンに湯気のたった蒸篭をのせて運んできてくれます。私の知っている限りでは、新宿の東京飯店とここだけです。

お茶は三種類あり、選ばせてくれます。メニューをみて、麺類・炒飯などをたのんだら、後は飲茶のワゴンを待ちましょう。メニューにもたくさんの飲茶が出ています。種類はたくさんあるので、紹介はしませんが、どれも本当においしいのです。なまこ・鶏の足・もつ・など、珍味ものもあります。

テーブルや食器もきれいで、特別な場所に来たという感じがします。

北京飯店
045-681-3535

中華街の山下公園側の入り口のところにあります。

一階で、中華マンを作っているのをガラス越しに見ることができます。ここでは、けしてコース料理をたのまないこと、比較的あたりまえの中華料理が出てきておもしろくありません。メニューから、店員さんと相談しながら選んでください。中にスープの入った肉まんや、卵白と鶏肉の炒め物など、あまり見かけない料理があります。どれもとてもおいしいし、値段が安いのです。４人くらいでゆくと、どんなに頼んでも、一人４０００円程度ですみます。

また、比較的早くから閉店してしまう中華街のなかではめずらしく、夜中の２時ごろまで営業しています。深夜に、中華が食べたくなって、湾岸高速を飛ばして中華街まで食べにくる、かっこいいかな？

中華風カレーが有名ですが、私はちょっと高いと思います。（１５００円）

予算１０００円前後

横浜まで出てくるだけで、デートの予算を使い果たしてしまった方も、ラーメン一杯分の出費で、満足していただきます。

ラーメンや炒飯といった単品も、どこの店もおいしいのですが、さすがに重慶飯店や萬珍楼で単品を頼むのは無理です。そこで、こういう一品もので勝負しているお店を紹介します。

徳記（広東料理）
045-681-3936

細めのきしめんのような、卵麺を使った中華そばが売り物です。

一番有名なのは、トン足麺です。ソバの横にお皿に乗った煮こんだトン足がどかんとでてきます。焼肉屋さんで出てくるような白いものではなくて、醤油ベースのたれでじっくりと煮こんだものです。これがわずか８００円！　

トン足だけ頼んだって、この値段は十分納得ゆきます。この他にも手羽先ソバやばら肉の煮こみのご飯も全部１０００円以下です。

週末は行列ができてますけど、回転が速いので以外に早く席につけます。子供をいっしょに連れてゆくといやがられますので、小さいお子さんがいらっしゃる方は別の店に行きましょう。

謝甜記
045-641-0779

誰でも知っている、日本一有名なおかゆやさんです。いつ行っても行列ができているので、なかなか入れません。週末は１時間程度待つそうです。

私は、おかゆを食べるのに一時間待つ人の気持ちは分かりませんが、ここのおかゆは本当においしいと思います。香港や台湾で、おかゆを何度か食べましたが、ここほどダシをしっかり取って、味付けしてあるおかゆには出会えませんでした。

私は、並ぶのがいやなので、開店の１０時と同時に店に入ります。１５分ほど過ぎるともう列ができています。この時間なら、週末でも大丈夫。

中途半端な時間ですが、やはりおかゆだけに昼頃にはちゃんとおなかが減っています。もう一食中華街で楽しめます。（心配な方は、お土産のかゆを買いましょう。これもおいしい）

お勧めは、鶏かゆ。ボリュームがほしい方には、もつかゆです。値段は７５０円（油条１５０円をトッピングしましょう。おさしみ２００円という珍しいのもあります。これはおかゆに入れて食べるおさしみです。）

秀味園（台湾料理）
045-681-8017

お願いだから、あんまり有名にならないで！と祈っているお店です。
台湾料理のせいか、雑誌やテレビでもあまり取り上げられていないようです。でも、ここの料理と値段は横浜の奇跡です。

豚肉煮込み丼を頼みましょう。豚の角煮・味付きゆで卵・高菜という九州ラーメンのトッピングがすべてご飯の上に勢ぞろい。これで、なんと５００円！！
汁ビーフンは、チャーシュー・味付けしいたけなど具が満載で５００円。「申し訳ありません、いただけせてもらいます。」いつも心の中で頭を下げてから食べることにしています。

本当に小さな店で、ぼんやりしていると見過ごしてしまいます。地図を良く見て行ってください。